『ストレス脳』の要約と3つの実践ポイント

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ご挨拶

はじめまして、おじさんと申します

50代サラリーマン、妻と子供二人の父です。

話題の本を、筆者なりに要約していきたいと思いますので、参考にしていただければ幸いです。

『ストレス脳』の紹介

ストレス脳 (新潮新書) [ アンデシュ・ハンセン ]

価格:1,100円
(2022/9/4 16:52時点)
感想(5件)

この記事では「ストレス脳」の要約と3つの実践ポイントを、分かりやすくまとめてみました。

この記事を読めば、「ストレス脳」の概要が分かります。

この本は、「スマホ脳」著者の最新作であり、シリーズ累計85万部を突破した人気の著書です。

著者は、「人類はかつてないほど快適に生きられるようになったが、うつや不安障害は増加の一途を辿っており、現代人のメンタルは今や史上最悪と言っていいほどである」と言っております。

この本は、精神科医である著者が最新研究から明らかにする心と脳の仕組み、「ストレス」と付き合うための、強い味方にもなる「脳の処方箋」がかいてあります。

現在、快適に暮らせる世の中になったにもかかわらず、「なぜ多くの人が精神的な不満を訴えているのか」の答えを探しだす本であり、とても参考になります。

スウェーデンでは、大人の8人に1人が抗うつ薬を飲んでいて、世界保健機構(WHO)の試算によると世界で2億8400万人が不安障害を抱え、2億8000万人がうつに苦しんでおり、あと数年もすれば、うつがどんな病気よりも大きな疾病負荷になるといわれております。

引用:ストレス脳

この本には、なぜ脳が不安やうつ感じ、科学や医学が発展した今でも解明できない理由や、人間が狩猟民族だったころからの脳の働きについて書かれており、現在のデジタル化した社会において、今後その不安やうつをどのように克服していくかを考えさせられる本です。

次の項からは、この本の要約を書いていきたいと思いますので、是非参考にして下さい。

また、著者の本で運動脳スマホ脳の要約もありますので、是非ご覧になって下さい。

要約ポイント

私たちはサバイバルの生き残りだ

私たちは、私たちの祖先が誕生時にも死なず、あらゆる感染から回復し、怪我をしても失血死せず、餓死もせず、他人に殺されず野生動物にも食われず生き残った子孫であると言っており、脳がサバイバルの生き残り方をインプットされているとのことです。

「適応生存」とはどうゆうことか

「人間の進化を考えると「心身ともに良好な状態」ではなく、生きている環境にフィットすることである」とのことであり、生き延びるために適応するものだと思います。

つまり、大事なことはただ一つ、生き延びて子供を設けることであります。

脳も同じ理由で進化し、幸福を感じるためではなく、むしろ脳が最優先するのは生き延びることであります。

私たちは幸せでいるようにできていない

私たちは生き残りの子孫であって、そもそも幸せでいるようにはできていない

何故、幸せでいるようにはできていないのか?

生存するためには、進化の過程で精神状態が悪くなるように遺伝子をプログラミングされ、命をつないでいくために心配や不安を感じていなければならない様になっているからであります。

とは言え、気分を良くする方法もあり、なぜ人間は感情があるのかということであります。

なぜ人間には感情があるのか

感情が人を動かす

感情というのは実はただの「任務」にすぎません。生き延びて遺伝子を残せるように、脳が感情を使ってその人を行動させるのです。

幸せが永遠でない理由

例として食べ物を食べて満足したとしましょう。

それが何ヶ月も満足なままだったら、新しい食べ物を探すモチベーションが湧いてきません。つまり、幸福感というのは消えてしかるべきであり、でなければ感情は私たちを動機づけるという本来の目的を果たせないからであります。

幸せが続いたままだと、脳はそれ以上の幸福を探そうとしないからであるからです。

なぜ人は不安やパニックを感じるのか

約4分の1が経験する「パニック障害」

私たちの約4分の1が人生のどこかで、不安が最も激しく表れる症状、パニック発作を経験します。何かのきっかけでストレスシステムのギアが入って心拍数が上がり、脳が身体のシグナルを誤解し、さらに心拍数が上がってしまい、激しいパニックを起こすのが「パニック障害」であります。

忘れたい記憶は「重要な記憶」

脳は生き延びるために重要だと思う記憶を優先して保存します。

脳の一番の重要な任務は劣悪な状態でもかまわないで、とにかく私たちを生き延びさせることにあります。

人はなぜうつになるのか

今回はうつについて見ていきましょう。

一生のうちにうつになる確率は、女性なら4人に1人、男性なら7人に1人であり、世界で2億8000万人がうつを患っていて、不健康の要因第3位であります。

脳内のいくつもの部分が影響を受け、それがうつという結果につながっていきます。

脳の中では複雑なことが起きていて、人のよってその内容は違います。

しかし、うつを引き起こす要因は驚くほど同じであります。

そう「ストレス」、特に長期間続いたストレスや自分では抑制できないと感じるストレスである。

ほとんどのうつが何の役にも立たない機能不全を起こすとはいえ、時には人生を懸けた決断をする余裕のために引きこもらせるのかもしれません。

なぜ孤独はリスクなのか

孤独がうつのリスクを高める

うつの人が孤独を感じている確率は、通常の人の10倍でした。

平均年齢50歳の約5000人のうつの兆候のあった人の調査結果で、社交グループに属している人たちを2年後に調査しました。

すると、最初の調査でうつの兆候があった人たちの一部はそれがなくなっていました。

孤独を打破できればうつが治る可能性が高まるのだということです。

孤独パンデミック

孤独がどんな影響を及ぼすのかまだ解明が始まったばかりですが、精神的な苦痛や病気のリスクにつながることはすでに判明しており、孤独が増加したと断言できないが、孤独はやはり問題であります。

うつや不安を予防するためには、運動不足、睡眠不足、ストレス、アルコールと同様に、孤独も重大なリスク要因に含めるのが賢明です。

なぜ運動でリスクを下げられるのか

運動はドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンのレベルを上げ、BDNFのレベルも上げる。長期的には炎症を抑える効果もある。

運動することによってエネルギーが消費され、そのエネルギーの一部は免疫系から奪われていき運動が落ち着かせてくれるのです。

生物学的見地から言うと、「うつの対して運動ほど真逆に働きかけるものは思いつかない」とのことです。

人類の歴史上、一番精神状態が悪いのは今なのか?

医療と経済の目覚ましい発展にもかかわらず、私たちは精神的に元気になっていない。

数十年前に比べて薬を飲みセラピーを受ける人が増え、医学の発展も遂げたが、むしろうつの人の数が減っていないことは注目すべきです。

なぜ「宿命本能」に振り回されてしまうのか?

世界は不変だと信じる人間の傾向を「宿命本能」というが、その宿命本能によって私たちは、その国や地域にある一定の方向に進んでいくことを宿命づけられると思いこんでしまう。

それだけでなく自分自身も変わることはできない、ある一定の精神状態になる宿命だったのだと思い込んでしまいます。

幸せの罠

脳は精神的に元気でいるように進化せず常に最悪の事態に備え(不安)、場合によっては自分を守るために引き込ませる(うつ)ようにしたのでしょうか。

最も建設的な「幸せの定義」として、あらゆる体験を自分の期待と照らし合わせるようにし進化したからこそ、幸せを追い求めるのはやめた方がいいと思うとのことです。

10の最も重要な気づき

最後に10の最も重要な気づきのうち、2つ紹介いたします。

  • 睡眠不足、長期的なストレス、じっと座っていること、ソーシャルメディアで他の人の修正写真を見るぎることで、脳が「自分は危険な世界にいる」「自分は十分でない」というシグナルを受けとる危険性がある。脳はそれに対して、あなたを引き込もらせなければならないと思い、精神状態を悪くしてしまう。
  • そして最も重要なのは、精神状態が悪いなら受診すること。肺炎やアレルギーで病院に行くのと同じことだ。医学があなたを助けてくれるし、あなたは一人ではない。

引用:ストレス脳

3つの実践ポイント

実践ポイント1

運動が何よりも重要です、「運動こそ最高の処方箋」であります。

筆者もうつを患っておりますが、運動により病状が回復傾向にあると自覚し始めたため、継続的に運動をするようにしております。

ジョギングやウォーキング、筋トレをして症状が回復しております。

実践ポイント2

色々な人と、コミュニケーションを取りましょう。

孤独がうつの状態を悪くすることから、なるべくコミュニティーなどに参加し、いろいろな人との会話をするよう心掛けましょう。

いろいろなコミュニティや会話を心掛けたたおかげで、メンタルの調子が良くなってきていることを実感しております。

実践ポイント3

メンタルの調子が悪いと感じたら、すぐに病院に行きましょう。

精神状態が悪いと感じたらば、まずは病院を受診して専門医の指示を仰ぎましょう。

筆者の場合も精神状態が悪くなった時に、すぐ受診をしたことにより病状があまり悪化せず、順調に回復できました。

現在は、心療内科等の新規予約がなかなか取れないほど、うつ病の患者は増加しております。

うつ病だから恥ずかしいとか、嫌だとは思わずに、すぐに受診することをお勧めします。

まとめ

この本は、脳が感じるストレスを分かりやすく説明しております。特にストレスが溜まって病気になりかけている方、また、現在うつ病などで悩んでいる方に読んでいただきたいお勧めの本であります。

ページ数も255ページととても読み頃でありますので、是非お手に取ってお読み下さい!また、スマホ脳の要約もご覧ください、こちらも面白い本です!

ストレス脳 (新潮新書) [ アンデシュ・ハンセン ]

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感想(5件)

著者のプロフィール

アンデシュ・ハンセン

1974年スウェーデン生まれ。

精神科医・経営学修士。

現在は病院勤務の傍らメディア活動を続け、「スマホ脳」が世界的ベストセラーに。

今後もよろしくお願いします

こちらの記事で、皆様が少しでも「読んで良かった」と思っていただけたら嬉しいです。

ご質問等ありましたら、下記フォームよりお願い致します。

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